Last update:2005年2月23日

  UDコミュニティ   

 UDマップ

タイトル 休暇村南阿蘇
<内容>
【建物の敷地・駐車場】
 身障者用の駐車場は1台分、正面玄関横に設置されているため利用者に分かりやすく、案内表示も整備されています。玄関前の車寄せには、雨よけもあり、スタッフが出迎えてフロントまで案内したり、荷物の世話をしてもらえます。施設は標高650メートルの高原に位置し、豊かな自然を背景に赤い屋根と白壁が調和しているすばらしいリゾート施設です。

 建物の正面からは阿蘇五岳や根子岳が、北側からは南外輪山が眺望できる壮大で美しい景観が魅力です。
正面玄関から少し下ったところに150台分の駐車場があります。駐車場から玄関までは手すりのついた階段のほかに、ゆるやかな坂道があり、高齢者や車いすでも安全に移動できます。

 自然に優しい環境に取り組む観点から、外灯はソーラー発電で対応しています。施設に隣接して野草園や天文台があります。野草園には約1,000種類の阿蘇の野草を見ることができます。園内の散策路は誘導ブロックがあり車いすでも自由に散策できます。また、音声案内、点字案内もあります。

【玄関・ロビー】
 出入り口から玄関までは車いすでも移動できるように、ゆるやかなスロープが配置されています。玄関は自動ドアで、衝突を防ぐよう白いシールが線状に貼られていて、通行スペースも広くとってあります。玄関入口、エレベーター内等にフロアの平面図、トイレなどわかりやすい案内表示がされていました。ロビーは明るくて広く、窓ガラスを通して見える根子岳の眺望は見事で心が癒されます。フロアの前には高齢者等に配慮して長椅子が置いてありました。点字ブロックが設置されていれば目の不自由な人にとっても手続き等が容易にできると思いました。

【廊下】
 通路幅は十分あり(180センチ)、身体の不自由な人や車いすの人でも比較的簡単に出入りできるようになっています。階段には手すりがついており高齢者等への配慮がされています。エレベーター内の昇降操作は2ヵ所あり、1ヵ所は車いすの人でも十分操作できる位置にあります。また、エレベーター内は車いすにも十分に対応できる広さがあり、音声案内もあります。

 部屋番号等の表示板もわかりやすい文字で表示されていましたが、部屋番号には点字表示があるとよいと思いました。身障者用のトイレが2ヵ所設置されており、快適に使えるように工夫されています。車いす等に対応した手洗い場、手すり、ベビーベッド等が設置されています。特別室(1室)には、多目的トイレが設置されています。部屋のスペースやバス・トイレが車いすでも対応できるようになっています。

【客室】
 浴衣は3種類(特大、大、中)準備してあり、利用者の好みに応じて対応されています。客室のお客様用のタオルや歯ブラシは、それぞれ色違いにしてあり、利用する人に取り違えが生じないように配慮されています。予約や問い合わせに迅速に対応するため、お客様リストを整備して名前か電話番号を聞けば住所等を聞かなくても対応できるようになっています。日本を代表する観光地の施設として、英語や韓国語等での表示や宿泊案内、パンフレットが充実しているともっとよいのではないかと感じました。

【大浴場・家族風呂】
 広く明るい大浴場の床はすべりにくい素材が使われています。脱衣所から浴場までは、手すりが設けられて安全に入浴できるようになっています。脱衣所にはベビーベッドが置いてあり、オムツを替えたり、脱ぎ着に便利なように、赤ちゃん連れのお母さん方への配慮がされていました。

【その他】
 当施設は、阿蘇くじゅう国立公園内にあることから環境に配慮した取り組みがなされていることを感じました。県のUDへの取り組みを大いに評価して、施設側もこれに答える意味でも、これまで以上にUDを積極的に推進していきたいとのお話でした。

 なお、要望があれば、南阿蘇鉄道高森駅までの送迎や特別食(きざみ食)への対応にも応じているとのことです。

ホームページ: http://www.qkamura.or.jp/aso/

【施設概要】
車いす対応の部屋(1室)、車いすの貸し出し(2台)、多目的トイレ・身障者対応トイレ(あり)、特別食の対応(可能)、ご意見箱設置(あり)

(UDリポーター 荒牧勇)


出入り口から玄関までスロープあり


園内散策路に誘導点字ブロック


ロビーからは根子岳を臨むことができる


分かりやすいサイン


多目的トイレ
分類種別 宿泊施設
地域 阿蘇地域
市町村 高森町
データ
住所:熊本県阿蘇郡高森町高森3219
電話番号:09676-2-2111
FAX:09676-2-2100
なお、文中に市町村合併前の旧市町村名が出てくることがあります。ご了承ください。

閉じる