<内容>
【建物の敷地・駐車場】
駐車場は立体駐車場で、案内表示が目立たないのですが、担当の方が親切でほっとしました。建物の外観は、熊本城が近くにあるため控えめにしてあるそうです。景観賞も受賞されたことがあり建物自体は、自己主張が強くなく、街なかにあっても違和感はありませんでした。
【玄関・ロビー】
出入り口は、フラットで全く段差はありませんでした。ロビーから見える中庭の「光の庭」と称される日本庭園があり、ちょうどもみじが紅葉していて目の保養になりました。季節ごとに庭園の内容を変更されるそうです。夜はライトアップされるのできれいだと思います。
ロビーは、すっきりしていて通路を防いだりするするものがなく、観葉植物も妨げにならないよう配置してありました。
一階ロビー身障者対応トイレの鏡は、洗面所のミラーが下向きに斜めになっており、手すりも設置してありました。この手すりは可動式で、レバーを手で上下に動かせば、手すりが左右に動くようになっており、車いすで利用する方への配慮が感じられました。
レバーの可動には多少、力が必要なように感じましたが、トイレ内にはフロントに通じる非常呼び出しベルが備え付けてあるので、もしもの時にはスタッフが駆けつけてくださるそうです。
【廊下】
階段は、幼児や高齢者など身長の高さにあわせて二段になっているのには感心しました。
【客室】
身障者、高齢者、幼児に優しいつくりの部屋が1室ありました。洗面所の高さも80センチと低めで車いすでも使用しやすく、浴室内も手すりがあり、高齢者のかたも安心できると思いました。ただ、浴槽内に入るときに、浴槽ふちに腰掛けやすい工夫があればよいと思われます(バスボードの設置や浴槽のふちの幅など)。部屋のランプのスイッチが足ふみ式のものがあり、発想の新しさを感じました。
客室について。浴室の壁に設置してある壁掛け式のシャンプーやボディシャンプーがボタン部分を押すだけで出てきます。熊本の観光のためにもこういうUD仕様のホテルがもっと増えてほしいです。
2階に茶室もある庭園があり、静かで落ち着いたな空間が演出してあるのには感動しました。春には、桜が咲くそうです。時々、茶室でお茶会が開かれています。こんな街中のホテルのなかにこんな癒しの空間があるのにはびっくりしましたし、感動しました。そこにいるときは、普段とは違う時間を過ごせるのではと思います。うわさには聞いた事がありましたが、水琴窟があり、残念ながら枯葉で中が詰まっているらしく音が聞こえませんでした。清掃後の音色をぜひ聞いてみたいものです。
【その他】
ホームページ: http://kumamoto.ark-hotel.co.jp/index02.html
【施設概要】
バリアフリールーム(2室)、車いすの貸し出し(1台)、多目的トイレ・身障者対応トイレ(あり)、手話対応(あり)、外国語対応(英)、特別食の対応(可能)、ご意見箱設置(あり)
(UDリポーター 有田洋子)
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身長差に合わせて2段になっている手すり
身障者対応トイレ
バスルーム
壁掛け式シャンプー・ボディシャンプー
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