<内容>
【建物の敷地・駐車場】
ウェルシティ熊本は、熊本城の近くにあり、落ち着いた雰囲気の建物です。身障者用駐車場が施設のすぐ前にあり、スペースは2台分。正面玄関からも近く、分かりやすい場所に設置してあります。車椅子対応のスロープには屋根がついているので雨の日も濡れずに建物に入ることができます。身障者用駐車場を利用する人に対しては、フロントのほうにあらかじめ連絡しておけば、従業員の方が誘導してくれるそうです。
【玄関・ロビー】
ドアは自動ドアで、ガラスのドアには衝突防止のシールが張られています。出入り口や1階のロビーには段差はほとんどありません。ロビーには、車椅子でも通れるだけの十分なスペースが確保されており、ソファーも大きく、開放感があります。館内の案内図についてはパンフレットで対応しています。
【廊下】
エレベーターは車椅子一台のスペースです。誰か介助者がいないと一人で乗る場合は大変ですが、フロントからエレベーターがすぐ見える位置にあるため万一の場合はスタッフが対応してくれます。エレベーターには、障害者用のスイッチが通常のスイッチとは別に低い位置にあります。階段には、二本の手すりが付いており、握りやすいです。
【客室】
※客室は305号室(バリアフリールーム)を見せていただいた。
客室の入り口は、ドアノブ式ではなく、横に引く形のものが使用されていたため、楽に閉開することができるように工夫されていました。力の弱い方も開けられると感じました。
ベッドと壁の間は車椅子が通れるほどのゆとりがあります。電気などのスイッチは、大きなスイッチを低い位置に配置してあります。クローゼットの洋服掛けは低い位置にもつけられています。
浴槽やトイレは広く、それぞれに手すりがついています。フロントへの電話はボタンを押せばつながるようになっています。
【その他】
ホームページ: http://www.kjp.or.jp/hp_36/
【施設概要】
バリアフリールーム(1室)、車いすの貸し出し(2台)、多目的トイレ・身障者対応トイレ(あり)、外国語対応(英)、ご意見箱設置(あり)
<感想>
このホテルは特に防災に力を入れているとのことで、防災センターを設けており、点検、避難訓練ともに年2回行っているそうです。また、どの時間帯にも従業員が少なくとも3名いるそうです。利用者が安心して快適に過ごすことが出来るようにという姿勢がうかがえました。
(UDリポーター 藏治恵太、林真功、松本聖士)
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正面玄関
二本の手すりは握りやすい
スイッチは低い位置にある
低い位置の洋服掛け
バリアフリールームのトイレ
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