<内容>
【建物の敷地・駐車場】
建物の前に広い駐車エリアがあり、身障者用駐車スペースも設けられています。玄関には左右2箇所にスロープが設置され、車いす使用者も駐車場から無理なく施設に入ることができます。
【玄関・ロビー】
施設の担当者の方がおっしゃるには、病後の回復施設としても利用して欲しいとの事で、ロビーには健康アドバイス機器や血圧計が設置され、リハビリ用に利用できるトレーニングルームなど設備も整っていました。スタッフの方もみな気さくな方が多く、気軽に声をかけられる感じがしました。
【廊下】
エレベーターはとても広く、車いす用専用操作盤も設置されていました。中に「お忘れ物はございませんか」との張り紙もありました。ちょっとしたことですが、このようなところにお客様への配慮を感じました。
この施設の身障者対応トイレは3箇所、しかも全て男女別に分かれていたのが印象的で、トイレの中にはカーテンが設置されており、使用する人のプライバシーへの心配りを感じました。扉はスライドドアで、2段階に開くようになっています。内部には非常用のボタンも備え付けてあり、もしもの時には外に連絡がとれるようになっています。
【客室】
今回見せていただいたバリアフリールームは入り口がとても広く、車いすでも楽に入れる広さでした。部屋に付いていたトイレは多少狭いかなという感じでしたが、この施設には3箇所も男女別に分かれた身障者用トイレがあるのでそちらでカバーできるようにも思えます。担当者の方がたまにいろいろな部屋に実際に泊まってみて使い心地を確かめているとの事です。
【大浴場】
こちらの施設では、一般の方を対象にいろいろな講座も行われており、お客様の中には高齢者や車いすの方も多いとの事でした。そこで、普通の椅子の足を適度な高さに切ったものが講座の教室の入口に置いてあり、腰掛けたまま楽に靴を脱ぐ(履く)ことができるようにしてありました。同じ椅子が、浴場の入口にも置いてあるのでとても助かります。またこの椅子は施設の職員が高さを測って手作りされたとの事でした。
【その他】
ホームページ: http://www2.ocn.ne.jp/~helpal/
【施設の対応状況】
バリアフリールーム(1室)、車いすの貸し出し(2台)、多目的トイレ・身障者対応トイレ(あり)、特別食の対応(可能)、ご意見箱設置(あり)
<感想>
新しい施設ではありませんでしたが、その分、担当者の方のUDに対する意識が非常に高く、様々な面で使いやすさに配慮してありました。ユニバーサルデザインの取り組みに対してもとても協力的に接していただきました。
(UDリポーター 林田幸子)
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玄関のスロープ
エレベータの操作盤
身障者対応トイレの扉は2段階に開く
トイレ内部にカーテン設置
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