<内容>
【建物の敷地・駐車場】
16,7世紀に南蛮文化の発信地であった天草を今に引き継ぐような明るい建物がやさしく私たちを迎え入れてくれます。
【玄関・ロビー】
駐車場からロビーの受付にいたるまで、全く段差がなく、ゆるやかなスロープがやさしく迎え入れてくれます。両開きの自動ドアが開き、ゆったりした気持ちでいつの間にか受付に入れます。これで点字ブロックができたらすばらしいと思いました。ロビーの奥にある公衆電話は、デスクの高さがやや低めでカウンターの下に車いすが入るつくりになっています。籐製の椅子もあり、立っても座っても利用できます。
明るいロビーに入ると正面に真っ青な海と山が側面のガラス窓に描かれているかのように開けて見えます。自然とホテルが一体となったすばらしい借景です。受付の位置は、玄関を入って遠からず、近からず、くつろいだ気分をこわすようなこともなく、それとなく気をつけてくれていて、受付に近づけば、明るく迎え入れてくれます。
【廊下】
昭和41年建築とのことです。通路幅は広く車いすと人とのすれ違いもゆったりとしています。ロビーからレストランに入るのにも床は平坦であり、入口のドアは広く車椅子の方も安心して食事に行けます。エレベーターは大きくはないですが、車いす使用者と数人の方が一度に乗っても問題ありません。昇降用ボタンは、高低あり、各階行きのボタンの数字は、凸状になっていて、さわればはっきり分かります。点字を知らなくても判断できます。
【客室】
平成16年12月現在、車いす対応の部屋が1室あり、部屋のスペース、洗面所、トイレが車いす用になっています。部屋は広く、窓から見える海の景色は心をゆったりさせてくれます。浴室はまもなく改造予定とのことです。平成17年2月20日にリニューアルオープンし、さらに12室を車いす対応の洋室に改築されたそうです。
【大浴場・家族風呂】
廊下から脱衣室を通って浴場にいたるまで、段差がありません。浴場からは、露天風呂にも出ることができ、どちらからも眼下に広々とした海を見渡すことができます。自然を満喫できるいやしの場でもあります。風呂はアルカリ泉質の温泉です。露天風呂には、椅子や横になれる板張りがあり、静かに海を見ていたりすることができますが、浴場や脱衣室に椅子などが設けられるといろんな利用ができそうです。脱衣室も一面が広いガラスで、海が見えるようになっており、ガラスの外はすぐ露天風呂で、その向こうには海がみえます。そのまますぐにでも露天風呂に行けそうですが、ガラスには衝突防止のためのマークが付けられています。
【その他】
ホームページ: http://www.amakusa-now.com/alegria/
【施設の対応状況】
車いすの貸し出し(2台)、多目的トイレ・身障者対応トイレ(あり)、手話対応(あり)、外国語対応(英)、特別食の対応(アレルギー食、対応可)、ご意見箱設置(あり)
(UDリポーター 金澤裕巌、山口 伸、山口隆信、淀川豊一)
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玄関に置かれている車椅子
ロビーから見える景色
公衆電話は低めに設置
車いす対応の部屋入口
脱衣室の衝突防止マーク
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