<内容>
【建物の敷地・駐車場】
道路より低い位置に建物があるので、急な坂道を降りて玄関(2階)に入ることになります。玄関前の車寄せは雨よけがあり、スタッフが出迎えて荷物の世話もしてもらえます。ホテルの1階が海辺に面しており、通常はロビーから階段で海岸へ降りられますが、玄関から車いすでも海岸へ行けるように工夫してあります。
【玄関・ロビー】
天窓からロビーへ自然光が取り入れられ、真下に海が見えます。広いガラスがあり、とても明るい空間になっています。スタッフも気持ち良く対応してくれます。
【廊下】
床材はフロアーによって違っていますが、どこも歩きやすくなっていました。階段には随所に手すりが付いています。
【客室】
車いす対応の客室が1室あり、部屋のスペースやバス・トイレが車いす用に設計されています。最近書かれた室内の案内文は、文字を大きくしてあります。
【大浴場・家族風呂】
広く明るい大浴場の床はすべりにくく、浴場への手すりも付いています。また、介護用の入浴椅子も準備してあり、要望があればスタッフが介助できるようにしてあります。脱衣場の窓際が広いスペースで腰掛けられるようになっています。
【その他】
ホームページ: http://www.ryugu.net/
【施設の対応状況】
バリアフリールーム(1室)、車いすの貸し出し(1台)、多目的トイレ・身障者対応トイレ(あり)、特別食の対応(可能)、お客様アンケート(あり)
<感想>
最初に車いす対応の部屋を見せてもらいましたが、各所に配慮が見られました。ホテルに介護研修を受けたスタッフがいて、客の要望に応じて介助が可能とのことです。事前に申し込めば特別食も可能だそうです。
ホテルには事前に利用者の要望を伝えておけばかなりのことは聞いてもらえるようです。また、本館・新館それぞれに設計が異なり、UD対応も異なっています。エレベーターのある館・階段利用の館、ベットか和室か、浴室へのアクセス、室内の配置や段差など、事前の相談で、要望に応じた選択が出来そうだと思いました。
(UDリポーター 川野由紀子)
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大浴場への階段
車いす対応トイレ
1階まで明かりの差し込む天窓
車いす対応のバスルーム
浴場備え付けの入浴椅子
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